【新唐人2012年6月28日付ニュース】広東省中山市で四川や他省からの農民工の激しい抗争に発展。一方、当局は1000人以上の機動隊と武装警官を出動。ネット上の情報によると、すでに5人が死亡し、少なくとも30人が負傷し、多数が逮捕されました。なぜ激しい衝突に発展したのか。本日のマイクロニュースをどうぞ。
NTD評論家 趙培
広東省中山市沙溪鎮の混乱は、27日早朝にも収まりませんでした。微博によると、27日深夜12時半、戦火は中山駅にまで燃え移り、富華道も全線封鎖されました。武装警察は局面を制御できず、中山の民兵が集結し始めました。今見ている写真は民兵が撮った写真です。これは富華駅に火がつけられた写真だそうです。形勢は東莞のほうに発展しつつあるそうです。26日地元TVは「事件は妥当に解決した」と報道しましたが、全くでたらめです。
地元TV報道
「事件は市と鎮によって 妥当に処理されました。群衆も徐々に真相が分かり、事件の主要人物も警察に取り押さえられました」
NTD評論家 趙培
多くの目撃者によると、地元官僚は姿を見せる事もなく、直接特殊警察を派遣したため、対峙がエスカレートしたそうです。情勢は深刻化し、6月27日、地元の幼稚園や学校は1日休学の通知を出しました。
では出稼ぎ農民工がなぜ燃え上がったのでしょうか?『結氷3尺は1日でできたものではない』。農民工らは差別を受けつくし、長年不満が大量に蓄積されたのです。制度上においては、中共の土地と戸籍制度が元凶なのです。戸籍制度によって2.6億人の家庭がばらばらになり、5800万の子供が留守児童になりました。北京には2000万人の人口に、800万人の外来人口がいます。
発展改革委員会の李鉄主任は『戸籍制度をなくすと財政の一部を外来人口に使うことになる、つまり戸籍人口に対するサービスの品質が低下するため、これは簡単な改革ではなく、利益関係の分配と調整だ』と言いました。この言い訳は全くでたらめです。利益分配が不公平だからこそ、改革するのではないでしょうか?中国の都市部住民の福利待遇は農民工よりはいいものの、依然不十分です。原因は中共の税収の大部分が腐敗で消えたからです。しかし、その負担が農民工に強いられています。理不尽ではありませんか?
都市部で戸籍がないまま農村に帰りたくない農民は6000万から8000万人で、彼らは戸籍がないだけでなく、ひどい差別を受け、子供は正常な教育も受けられません。明朝の末期は今の社会と酷似し、土地の合併で、土地を失った大量の農民が各地を流浪する流民になり、最後に李自成が流民をリードして、明朝を倒したのでした。
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(翻訳/坂本 映像編集/蒋)